[新機能]dbt CloudにおけるDevelopment Environmentでユーザーごとにdbtのバージョンを変更できるようになりました
さがらです。
dbt Cloudの新機能として、Development Environment(IDEで開発する際の環境)でユーザーごとにdbtのバージョンを変更できるようになりました。
この新機能について、本記事で内容をまとめてみます。
前置き:これまでのdbt Cloudではどうだったのか
これまでのdbt Cloudでは、Development EnvironmentというEnvironment単位で使用するdbtのバージョンを指定するしかできませんでした。
そのため、「新しいバージョンのdbtを試したい」となったときにDevelopment Environmentでdbtのバージョンを変更すると、複数人で開発を行っていると他の開発ユーザーが使用しているdbtのバージョンも変更されてしまうため、影響が出てしまうリスクがありました。
このリスクを避けるためには、開発ユーザーそれぞれでdbtのバージョンを指定できるようになる必要があったのですが、それが今回のアップデートで出来るようになりました!
試してみた
ということで、どのように開発ユーザーごとにdbtのバージョンを変更できるのか、試してみます。
やること
Develop Environmentでは、dbtのバージョンが「1.6」に設定しています。
このとき、最新バージョンである「1.7」をあるユーザーが試したいという想定で、今回の新機能を使ってバージョンを変更してみます。
手順
右上の歯車マークからProfile settings
を押し、左のメニュー一覧からYour profile
のCredentials
を押し、変更したいdbt projectを選択します。
右側に開いた画面で、右下のEdit
を押した後に、User development settings
のdbt version
から使用したいdbtのバージョンを選択します。選択後、右下のSave
を押します。
この設定をした上で、IDE上で何かしらのコマンドを実行してみます。すると、ちゃんと選択したバージョンの「1.7」で実行されていることがわかります!
最後に
dbt Cloudの新機能として、Development Environment(IDEで開発する際の環境)でユーザーごとにdbtのバージョンを変更できるようになったので、簡単ですが試してみました。
より組織でdbt Cloudを使う上での利便性が高まった機能だと思います!ぜひ複数人で開発をしていて新しいdbtのバージョンを気軽に試したい場合にはご利用ください。